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比屋根 雅也(興南2年)

こんばんは。
今回は甲子園を沸かせた興南のエースで新チーム以降も活躍が期待される比屋根投手を取り上げます。
比屋根 雅也(興南2年 175・67 左・左 投手)
2010年に春夏連覇した島袋投手のように体を後ろに捻り投げ込むことと、奪三振が多いこともあって、新・琉球トルネードと呼ばれていますが、フォーム的にもタイプ的にもそれほど似ている気はしません。
ただ、偉大な先輩に負けない結果を来年残してほしいですね。

(フォーム)
ノーワインドアップから足を高めにすっと上げ、体を二塁方向へかなり捻ってきます。
膝の高さはへその位置よりやや高めで、かなり高く上げてきますし、かなり捻るので軸足の負担は大きそうですね。ただ、立ち姿のバランスは悪くありませんし、股関節も柔らかさを感じます。
あまり溜めを作らず、脚はあまり伸ばさず腰を深めに落としスリークウォーターよりもやや低い位置から投げ込んできます。
特徴的なのは、やはり強烈なインステップですね。
インステップ気味に踏み込む投手は多いですが、ここまでインステップする投手は中々見たことがないです。2010年に嘉手納が選抜に出場した時の2番手・山城投手以来かな。
このインステップとスリークウォーターの腕の振りのため、非常に横に角度のある球筋になり、打者からするとかなり戸惑うでしょうね。
テイクバックは平均的で、非常に肩周り・腕のの筋肉・関節に柔軟性を感じさせます。また、肘も鋭角に使えておりますし、手首も柔らかく、腕の振りは非常にしなやかでシャープだなという印象を受けますね。
この、しなやかさも彼の特徴の一つです。
最後までしっかりと腕を振れておりますし、投げ終わりも体に絡みついてきます。
球持ちも非常に良いですし、指先の感覚も良い投手ですね。
踏み込んだ足元は地面を捉えることができていますが、インステップであるのでどうしても体重移動が中途半端になってしまいます。
特に彼の場合、かなり強烈なインステップなのでボールに体重を乗せることは中々難しいでしょうし、加えて腰の回転も中途半端になってしまいます。
そのため、腕の振りに柔らかさはあるので球のキレは生み出せるでしょうが、球威に関しては物足りなさが出てきてしまうでしょう。
グラブは最後まで、抱えられているので投げ終わりのバランスは崩れません。
彼のフォームは、腕の振りのしなやかさと強烈なインステップに特徴があります。
それゆえの長所もあり、短所もあるので自分自身でどう向き合って、どのような投手になっていくかを突き詰めていってほしいですね。
投手としてのセンスの良さと筋の良さは間違いなく持っている選手なので、あとはどこまで本人が高めていけるかがポイントではないでしょうか。ただ、負担はどうしても大きいフォームなので故障にだけは気を付けてほしいです。

(投球スタイル)
球種は、スライダー・カーブ・チェンジアップがありますが、直球を主体に投球を組み立てます。
右打者には内外の比率が6:4ほどと厳しく内につく投球が印象的ですが、左打者にはほぼ外を中心の配球です。
まぁ、このフォームであれば左打者のインコースを突くのは中々難しいでしょうね。

(球の威力・精度)
直球は最速136とのことですが、平均は120後半あたりとそれほど球速があるタイプではないです。ただ、ピュッとキレる球質であり、独特の角度も相まって打者は非常に捉えづらいですね。右打者もそうですが、左打者背中越しからくるような感覚ではないでしょうか。
春の県大会や九州大会でかなり三振を奪っていたようですが、対戦相手からすると久しぶりの公式戦かつ対戦経験がどうしても少ない左腕に加え、このキレのある直球と独特の球筋ですからかなり面食らったでしょうね。彼自身の今春から出てきたようなので、データも少なかったのでしょう。
球種は上に書いたものがありますが、そのキレなどは特筆すべきものはありません。スライダーはカーブとの中間でスラープのような変化で、カーブとともには空振りを奪うというよりは目線を変えたり、少しタイミングをずらすといったものです。
右打者から逃げるように落ちていくチェンジアップは有効ですが、その精度にばらつきがあります。この球種の精度を高めていくことが個人的には大事かなと思います。
ただ、彼は直球のキレが生命線で、直球が活きていないと変化球は上手く活きないですね。
甲子園で言うと、初戦・2戦目ともに調子はそこまででしたが、関東一戦は非常に直球のキレが良かったので、変化球も上手く活かすことができていました。
チェンジアップの精度とキレは増してほしいですが、彼のフォーム的にスライダー・カーブ系統の球種には相性が悪いと個人的には感じます。どうしても体重移動と体の回転が中途半端になるので、投げる方向に曲げる変化球はそれほどキレや変化量が出てこないのではないかなと。
しかし、シュート系の球種は相性はいいのかなと思いますし、身に着ければかなり投球の幅は広がるのではないでしょうか。

(その他)
牽制はそれほど上手くはないですが、まぁ左腕なのでそこまで問題にはならないでしょう。
フィールディングもまずまずです。
マウンド捌きは安定していますし、ピンチの時や勝負処の集中力は見事ですね。ピンチの時ほど厳しく、低く活きた球を投げるのは素晴らしいと思います。
また、涼しい顔して厳しいコースに投げ込むので精神的にも非常に強いですね。

(まとめ)
キレのある直球と独特の球筋が特徴的な投手ですが、ここぞの時は気持ちの強さと高い集中力を魅せるなど、高い力量を持った投手です。
現状では、ドラフト候補になるタイプではないかと思いますが、間違いなく来年の高校生投手の中でも好投手の一人なので、故障に気を付けて力を伸ばしてほしいですね。
是非とも選抜に出場してほしいです。活躍を期待しています。



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